【 由美と美弥子 Mikiko 】

第八十一話
しかしその時見たのは、棒状に起ち上がる陰茎部分だけだった。亀頭部は見ていない。父の亀頭は、母の膣内深く埋もれていたからだ。
見たことがないとはいっても、さまざまな情報から、男根の全体形状くらいは美弥子も知っていた。何であるかを理解するまで時間が掛かったのは、男根が一本ではなかったからだ。
ひとつの根元から、二本の男根が生えていた。ひとところから生えた二本の男根は、互いに背くように大きく反りを打ち、亀頭部分で再び合わさっていたのだ。
男根の根元はバネ仕掛けらしく可動し、陰茎部分を両手で持って開くと、亀頭部分が大きく離れた。
「どうだい?初めて見るだろ。ディルドゥって言うんだよ。双頭のディルドゥ。といっても、そんじょそこらでお目にかかれる品じゃないよ。日本の物じゃないからね。ロシア製さ。ロシア人ってのは、これが標準サイズなのかね?恐ろしい民族だよ」
ロシア!また、『ロシア』なのか。
「どうしてこれが、相似形に二本合わさってるか、判るだろ?」
そう言いながら女教師は、二本の男根を大きく開いて見せた。
「判ったようだね。これは、女性二人で使う道具なんだよ。そしてここには、おまえとあたし、二人の女性がいるね」
女教師はにっこりと微笑みながら、美弥子の髪を撫でた。美弥子はようやく、自分がどんな窮地に置かれているかを覚った。
「先生!許して!」
「うるさいよ!糞まで漏らしながら気を遣った罰として、このロシアのディルドゥが、おまえの処女を突き抜くのさ」
「そんな……」
後生大事に処女を守ってきたというわけではないが、自分は処女のまま結婚するんだと漠然と感じていたのも事実だ。
そう、母と同じように。といっても、処女を結婚まで絶対に守らなければならないものとは考えてなかった。
しかし、いくらなんでも、女教師に奪われてしまって良いものでも無いだろう。
「さあて、始めようかね」
第八十二話
女教師は左脚を高々とあげ、ベッドの上に載せた。
「いいかい、目を離すんじゃないよ」
言われなくても、目を逸らすことなど出来なかった。これが自分の胎内に突き込まれるかと思うと、恐ろしさで身が竦んだ。
女教師は右手で男根の一本を掴み、自らの脚の付け根あたりで保持した。美弥子の目の前でもある。
左手を後ろから回し、ベッドに載せた左腿の下を潜らせた。その左手が、もう一本の男根を下から握った。右手を保持したまま、左手の男根を開いてゆく。
ディルドゥのバネが、きりきりと軋んだ。
大きく口を開けた女教師の陰唇は、既に涎を垂らしていた。膣口を溢れた薄白い膣液が、雫となり会陰に回りこむのが見えた。
女教師は、男根をその唇にゆっくりと近づける。亀頭が触れた瞬間、陰唇がゼリーのように震えた。
亀頭に陰唇を絡め、味わうように滑らせる。滑らせた亀頭が陰核に触れるたび、女教師の尻は小さく跳ね、下腹部が波打った。
女教師は男根を持ち直すと、ずぶずぶと膣内に埋めていった。
「むぅ……」
半分ほど男根を咥え込むと、女教師はゆっくりと挿出を始めた。
挿し込むとき、陰唇は内側に巻き込まれた。引き出すとき、陰唇は外側に捲れ上がった。
規則正しく、丁寧に、男根は挿出された。陰唇で行うフェラチオのようだった。
美弥子の視界の上から、液体が滴って来た。女教師の垂らす涎に違いなかった。
「むぅぅぅぅぅ」
止めどなく溢れる膣液が男根を濡らし、それを掴む女教師の指も濡らした。男根が滑るのか、女教師は幾度となくそれを掴み直した。
女教師の下腹部の皮膚が、痙攣するように引き吊り始めた。女教師は深い息を吐くと、男根を大きく握り直した。
挿し込んでゆく。今度は途中で止めなかった。
つづく