【 由美と美弥子 Mikiko 】

第九十一話
「甘ったれるんじゃないよ!」
叩きつけるような言葉と共に、陰核を包んでいた指が離れた。刹那、勃起しきった陰核に強烈な打撃が加えられた。
「うぎゃー!」
「痛いだろうね。 快感を貪るために、神経が束になって尖ってたとこだからね。男根様はお怒りだよ、あんまりおまえが浅ましいってね。お仕置きしろってさ」
ガラス扉を振り仰ぐと、女教師が片手を大きく振り上げるのが見えた。振り下ろされた。
「うぎゃー!」
勃起した陰核が、思い切り張り飛ばされたのだ。陰核亀頭が太腿に叩きつけられる湿った音が響いた。
二度目。
「うぎゃー!」
そして、三度。
「うぎゃー!」
ガラス扉の顔が、泡を噴き出すのが見えた。意識が遠のき始める。
「ほら、美弥子。気を失ってていいのかい?いよいよだよ」
ベッドの軋む音がした。女教師が、後ろから載り上がって来たのだ。
ディルドゥのバネが軋んだ。
男根の先が、陰唇に宛がわれるのが判った。
「ひいっ」
鷲掴みにされた美弥子の尻に、女教師の爪が、返し針のように喰い立った。全身が硬直する。美弥子は目を瞑った。
しかし、恐れていた刺突の時はなかなか訪れなかった。かわりに、頚元に女教師の息を感じた。
恐る恐るガラス扉を見ると、女教師が上体を折り、美弥子の身体に覆い被さっていた。
男根の先は、陰唇に宛がわれたままだ。女教師の片手が、美弥子の乳房をまさぐりはじめた。
第九十二話
「あたしはね、このディルドゥで、大勢の生徒たちの処女を抜いてきた。好きなんだよ。処女を抜かれるときの女の肌が。桜色に染まってねえ。しっとりと、手の平が吸いつくように湿るのさ。おまえの肌も今、そうなってるよ。自分の時はどうだったかなんて、全然覚えてないからね。追体験してるのかも知れないね。何度も、何度も」
乳房をまさぐっていた手が離れ、美弥子の肩口を掴んだ。
「美弥子……。いくよ」
美弥子は目を見開いた。ガラス扉に、恐怖にひきつる顔が映った。その後方で、能面のような女教師の顔が笑った。
女教師の顔が、すうっと滑るように前に動き、美弥子の顔の上に浮かんだ。記念写真に寄り添う、睦まじい姉妹のように。
「ぎぃぃ、やぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
胎内を灼熱が貫いた。美弥子の頭が跳ね上がり、その頭が何かにあたって叩き落とされた。
「うっ」
背中に、熱い液体が滴るのを感じた。一瞬、自分の処女膜から噴き出た血が、背中に落ちているのではないかと思った。
無論、そんなはずはない。ガラス扉を見る。女教師の鼻から下が、真っ赤に染まっていた。鼻血が滴っている。跳ね上がった美弥子の後頭部が、女教師の鼻をしたたかに打ったのだ。
「うれしいねえ、美弥子。おまえと一緒に痛みを感じてるんだねえ。血を流しているんだねえ。二人して貫かれたんだよ、同じ男根に」
女教師は、手の平を美弥子の背中にあて、ぬるぬると血で渦を描いた。
美弥子を、腹部の異物感が襲っていた。灼熱する異物が下腹部を貫き、生きながら串刺しにされたようだった。
「さあて、男根様に楽しんでもらおうかね」
女教師の両手が、背中を滑るように動き、美弥子の両肩をがっしりと掴んだ。ガラス扉には、真っ赤に染まった指先が、美弥子の肩口に喰い立つのが見えた。
つづく