【 由美と美弥子  Mikiko 】





  第百二十七話


 「どうしたの?そんなに寂しかったのかい」

「お願い、先生……。わたしを捨てないで。その子の合間でもいいから……。呼んでください」

「大丈夫、あんたは十分可愛いよ。だから顔を上げて。いつものように愛を見せておくれ、あたしへの愛を」

 女教師は白衣のボタンを外すと、空中高く放り上げた。黒の上下の下着に、ガーターストッキング。女教師は、白鳥から黒鳥へと再び姿を変えた。

 生徒会長は顔を上げた。女教師を思い詰めた目で見つめながら、グレーのブレザーを脱ぎ落とす。

 解かれた緋色のリボンが、床に広がるブレザーに色を添えた。チェックのスカートが足元に沈む。純白のブラウスのボタンが外され、床に舞い降りた。

 ブラのストラップが両肩から抜かれた。よく撓う腕が折り畳まれ、背中に回った。胸前のカップが浮き上がり、落ちた。生徒会長の乳房が現れた。

 さほど大きくはないが、綺麗な丘だった。真っ白な丘。丘の頂上では、エスプレッソにミルクを溶かしたような乳首が屹立していた。

「もう起ててるのかい、ここを」

 女教師が、いきなり生徒会長の乳首を摘み、捻り上げた。

「ひぃっ」

 生徒会長は腰を落としかけたが、女教師は乳首を離さなかった。乳房が、生クリームを絞る袋のように、肩口まで伸びた。生徒会長は女教師の腕に縋り、ようやく身体を支えた。

「あんたが、いつもこんなに乳首を起ててるってこと、生徒たちが知ったら悲しむよ。一日中、起ててるんだろ?」

 生徒会長は、小刻みにうなずいた。

「言ってごらん。一日中、乳首を、おっ起ててますって」

「一日中……、乳首を……」

「乳首を?」

「乳首を、……おっ起ててます」

「乳首だけじゃないだろ?」

 生徒会長は俯いた。





  第百二十八話


「もうひとつ、どこを、おっ起ててるか言ってごらん」

「……」

「さあ、早く。今もおっ起ててるとこだよ」

「……。い、……陰核」

「聞、こ、え、な、い」

「陰核!陰核を、おっ起ててます!」

「よく言えるね、そんなこと。あきれた生徒会長さんだこと」

 俯く生徒会長の閉じた瞼から、涙の雫が床に落ちた。リノリウムの床に、雨だれのように飛沫が散った。

「それじゃ、我慢できなくなるだろ。我慢できなくなったら、どうするんだい?」

「……」

「どうしてるかって聞いてんだよ」

「オ、オナニーしてます」

「え?何だって?今、信じられないことを聞いたよ。生徒会長が、校内で何してるって?」

「……オナニー……」

「あきれた、あきれた。あんた、生徒たちから、マリアさまって呼ばれてるそ
うじゃないか。そのマリア生徒会長さまが、学校でオナニーしてるって?いったいどこでしてるんだい、この神聖な学院の?」

「会長室……」

「ああ。なるほどね。あそこなら誰も入ってこないからねえ。生徒会長の特権ってやつだね」

 生徒会室の奥に会長室があるということは、美弥子も聞いたことがあった。一般生徒はもちろん、生徒会役員や教師でさえ入室を許されないという。

 ただひとつだけの鍵を、歴代の生徒会長が受け継いでいるそうだ。

「その会長室で、今日は何回オナニーしたんだい?」

「に、2回……です」

「2回?ばかに少ないじゃないか。忙しかったのかい?」

 生徒会長は小さくうなずいた。

「それじゃ、今もう我慢できないだろ?」

 生徒会長は小刻みにうなずいた。



 つづく

Mikiko'Room

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