【 由美と美弥子 Mikiko 】

第百三十三話
「どうだったかって聞いてるだろ、美弥子。ちゃんとオナニーはしたのかい?なんだいおまえ、泣いてるのかい?」
その声を聞いた途端、美弥子の口から嗚咽が漏れた。
「そうか。まだ、イケてないんだね。そりゃそうだ。この助演女優が、あんまりせっかちにイッちまうもんだからね。弄ってほしいんだろ、美弥子。おっ起てた陰核を」
美弥子の泣き声が高まった。
「わかったわかった。今、イカせてあげるから。ほら、起ちなさい」
美弥子は、震える脚で起ち上がった。ここから出してもらえると思った。頭上に棚がつかえているので中腰のままだった。
「ほら、その棚の前に頭を入れるんだよ。真っ直ぐに起てるだろ」
背板に取り付けられた棚は、前面の扉にまで届いていなかった。そこには、頭がひとつ抜けるほどの隙間があった。しかし、なぜそんなことをしてまで、真っ直ぐに起たなくてはならないのか。扉さえ開けてくれればいいのに。
「おまえ、勘違いしてるんじゃないのかい?出してやるなんて一言も言ってないよ。また化けられたら敵わないからね。ほら、真っ直ぐに起てって言ってるだろ」
女教師は、爪先で扉を蹴った。ルーバーが、カタカタと音を立てた。その音に条件付けられていたかのように、美弥子は頭を棚の隙間から出した。
真っ直ぐ起つと、棚は美弥子の肩を押さえつけた。ルーバーが乳房を潰した。
「そう。そしたら、腰を突き出して。陰核を扉のスリットから出すんだよ。弄ってやるから」
そんな浅ましいことを……。出来るはずがないと思いながら、指は勝手に動いていた。
第百三十四話
肩と乳房が固定されているので、下を見ることは適わなかった。手探りの指が陰核を摘んだ。脈を打つほどに勃起していた。もう一方の指でルーバーのスリットを探り、陰核を挿し込む。
しかし、上手く向こうに抜けなかった。ヨットの帆のように三角に張った包皮が、ルーバーにつかえてしまうのだ。
美弥子は、押しつけられた乳房にルーバーの動きを感じた。女教師が、角度を調節しているらしい。
「少し身体を捻ってごらん、左右どっちかに。そうそう。腰をもっと突き出して。ほら、出てきた」
「あぁっ」
美弥子は、歓喜の声を抑えることが出来なかった。陰核の先を、女教師の指が叩いたのだ。
「これを初めて見る人は、何だと思うだろうね?こんなとこから陰核が出てるとは、誰も思わないよ」
ルーバーが包皮の中程を押さえているため、亀頭が高々と天を指しているのが判った。
「美弥子、おまえは、ほんとにいやらしい女だね。そうだろ。弄ってもらいたくて、こんなとこから陰核出してるんだよ」
女教師の顔が、扉の向こうで真っ直ぐに美弥子を見上げていた。それを見つめる自分の顔が、哀願の表情に歪んでいくのを、どうすることも出来なかった。
この顔を、女教師に見られてないということだけが救いだった。
「美弥子。おまえが今、どんな顔してるか判ってんだよ。言ってごらん。ちゃんと口で」
女教師の指先が、じらすように、亀頭部を小刻みに叩いていた。もう耐えられなかった。人の誇りを捨てた言葉が、美弥子の口から零れた。
つづく