【 人妻かおりの秘密の情事  七瀬涼香 】





  第二話


 小さく口を開き、恐る恐る薄く赤味が差した舌先を突き出す。

「ようし・・・いい子だ、かおり。しっかり舐め取るんだっ、俺の指を汚した罰なんだから・・・」

 被虐感と官能に、目眩にも似た感覚の中にゆらゆらと身を委ねていた。 彼の指と、そこについた自分自身の滴を舌の上に乗せられると 、少し苦味ががった塩味を感じた。

「味わうんだよ。たっぷりとなっ」

 そう言いながら彼は、滴のついた指を舌に擦りつけるように動かした。

「はぐぅぅん・・・イヤッ」 思わず拒絶の呻きが漏れる・・・。

「なーにがイヤだっ!・・・こんなにたっぷり漏らしておいて・・・」

 そう言いながら彼は、滴のついた指を舌に擦りつけるように動かした。私は必死に彼の濡れた指を咥え込み、ジュポジュポっと云う音色を奏でながら綺麗に滴を舐め取った。

 普段は優しい聡の穏やかな眼差しは、最早そこには無かった。か弱くも強烈にメスのフェロモンを発する、極上の獲物を貪るオスそのものの鋭敏な光が、彼の瞳の奥に射していた。

「そうだっ、やれば出来るじゃないかっ。ようし・・・じゃあそろそろご褒美をあげようかな・・・。さぁ、これをたっぷりしゃぶり尽くすんだっ」
 
 聡は私を、ふわふわとした柔らかい感触が気持ちいい純白の絨毯の上に仰向けに寝かせ、素早く穿いていたズボンと下着を脱ぎ去ると、私の顔面に熱く脈打つ肉茎を擦り付けながら照準を定めた様に、ズボっと咥内に挿入させ、さっとシックスナインの体勢を取った。

 急な彼の動作に私の小さな呻きが零れる。

「むぐぅぅ・・・んっ」

 後ろ手に拘束された不自由な格好のままで、口一杯に彼の大きな一物を頬張らされ、息苦しさに呼吸もままならない・・・。それでも必死に咥内陵辱を侵す彼の愛しい茎を慈しむ様に、ねちっこく舌を這わせてゆく。彼の蠢く舌と柔らかな唇が強弱を以って、私の花弁や花芯を責め立て翻弄してゆく。

 お互いの秘所をまさぐり、嘗め回し、味わい尽くす――。二人は今や理性や道徳心などとは程遠い、ただ感じるままに欲し、互いを求め合う淫獣そのものだった。

 私は喉奥深くまで彼の硬さを増し、膨張した肉塊に貫かれ、息苦しさに喘ぎながらも被虐感と云う麻薬物質に全身を侵されていった。

「かおりのあそこ、まるで生き物の様にいやらしい蜜を溢れさせて淫媚な匂いを発散させてるよっ。エロいよなぁ〜可愛い顔してこんなに感じまくってるんだからさっ!さぁ、そろそろ俺のいきり勃ったぶっといペニスをスケベま〇こに突っ込まれたくなったんじゃないか?正直に言ってみなっ」

 私は彼のペニスを頬張ったまま、首をうんうんっと振って催促していた。不意に咥内から抜かれたペニスは私の涎まみれのまま銀色の糸を引き、雫が滴り落ちていた。

 彼は正常位の体勢で、自らの手を添えヌルヌルになった秘部へその先端を宛がい、一気に腰を押し出し貫いた。思わず歓喜の喘ぎを、無意識に発っしてしまった。

「ぐぅあっ!あっあぁぁん・・・もっともっと、奥まで突いてん!かおりの中をぐちゅぐちゅに掻き回して欲しいのぅーー」

 聡は口の端を少しだけ上げ、ポーカーフェイスを崩さず、腰をズンズンっと何度も打ち付けてくる。
 
「ほうら、どうだ?かおり・・・肉同士がぶつかり合う音を聞いてっ。かおりの中、あったかくてざらざらしてて堪らなく気持ちいいんだぁぁ・・・。俺のペニス、たまらんか?もっともっと擦ってやるぜ・・・」

 激しく腰を振りながらも、聡は私の硬くツーンっと上を向いた小さめの乳首を口の中に含み、舌先で微妙に転がしてくる・・・。私は、上下を責められ、余りの快感に徐々に頭の中が真っ白になってゆき、目は半開きの状態のままだった。

「あうっ!そこがいいのぅーー、かおり・・・乳首がすっごく感じちゃうのぅーーあぁあん・・・もうダメん!我慢出来ないのん。イってもいい?さとしと一緒に・・・一緒にイキたいのぅーーむぅぅん・・・」

 懇願を潤んだ瞳に精一杯込め、聡に心からの訴えを精一杯試みた。 聡はそんな私の焦れた気持ちを見透かしているかのようだった。焦らされ続ける事に辛抱しきれなくなった私は、艶かしく身体をくねらせた。

「あ・・・あぁっ・・・い・・・・いいっ!・・・はぁっ・・・いいっのぅぅ・・・」

 甘い吐息が絶え間なく漏れ続けた。色白な女体は汗ばみながらも仄かに桜色に染め上がっていった。
 
「もっ・・・もうダメですっ!うぐっ・・・んんっ!はうぅぅ・・・んっ、いくっ・・・いく・・・いくーーーっ!!」

 私はあまりの快感に絶叫にも近い喘ぎ声を上げながら、大きく背中を仰け反らせ達してしまった。

「かおり・・・イっちゃったんだぁぁ。くぅーー、俺もいきそうだぁ・・・うう・・・出すぞっ!かおりの中に俺のザーメンをたっぷりと注いでやるからなーー。あっ、あぁ・・・ダメだぁ・・・いっ・・・イク!・・・」

 聡の白濁したスペルマが膣奥に注がれ・・・彼の愛しきモノが引き抜かれた瞬間、蜜孔から白濁した淫液が零れ出し、純白の絨毯を淫靡に穢していった――。

 窓の外に見える、哀愁を帯びた茜色の夕日の美しさに私は虚ろな眼差しのまま、ただただ見入っていた。
 
「今日のかおりも素敵だったよ。・・・ごめんなっ、ずっと後ろ手に拘束したままで。痛かっただろ?今解くからな。痕が残ってないといいけどな・・・」

 いつもの優しい彼が、穏やかな笑みを湛えながらそっと革手錠を解いてくれた。少し赤くなってしまった、手首の痕を彼が擦ってくれ、口付けしてくれた。

 その仕草がとても自然で愛しくて、私はこの人とならどこまでも堕ちてしまいたい感情に支配され、ポロリと大粒の雫が頬を伝った・・・。

「かおり?どうした?涙なんて・・・手首、痛むのか?」

「うぅん・・・違うのっ。・・・さとし?私とこうなった事、後悔してない?あなたじゃなきゃ意味無いから・・・」

 彼の大きくて広い胸に抱きすくめられた。無言のままで・・・。

「ばかだなぁ・・・かおりと出逢った、あの瞬間から俺の運命はお前の手中に預けたんだから。好きだよっ!・・・心からな。俺のたった一人の可愛い性奴隷ちゃんっ。俺だって、お前じゃなきゃ意味無いさっ・・・」

 胸の奥底に蔓延っていた澱がその瞬間、溶けて消えていった。堕ちるのは容易い事かも・・・でも、そこから抜け出すのは――。



 

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